12歳で死んだあの子は

12歳で死んだあの子は (児童書)

12歳で死んだあの子は (児童書)


結構衝撃的なタイトル

挿絵の繊細さに惹かれて手に取った本

中身も繊細でした



小学6年の3学期に
同級生が病気で亡くなったことを知った主人公

でも
受験や卒業やら
慌ただしく時が過ぎる中
誰もその死を口にしなくなり
向き合うことのないまま
中学生になる


同窓会を機に
亡くなった同級生と向き合うことを始めた主人公


亡くなった同級生の墓参りをしに行こう、と
かつてのクラスメイトに声をかけ始め
知らなかった友人の姿を知っていくことになる


死への向き合い方も
亡くなった人との関係も
想いも
人それぞれ


死は終わりではなく
生きることのはじまり


という言葉にも感銘を受けた


人は亡くなっても
生き方が変わっただけ
と捉えることもできるんだ
とじんわりと温かい気持ちになった一冊でした