障害者を
価値のある人間・ない人間として区別することがそもそもおかしいのであって
障害者の価値を見い出す能力があるかないか、ということなのである。
そもそも自分がこの世に存在することにどのような価値があるのかを、他人が納得できる理由を説明できる人はどれだけいるのだろう。
人がそこにいることだけで
どんな人にも価値はあるし
存在理由があるのです。
自分が支援者という認識で
高齢者と向き合っていたのが
どれだけ傲慢な考えだったのかを気付かされた一冊でした。
人はいずれ歳をとり、歩けなくなったり
できていたことができなくなったり
するというのに
若い頃はそんな想像がまっったくできないのです。
福祉は
高齢者や障害者だけのものではない。
高齢者や障害者、子供、病気の人
弱い立場にある人に優しい福祉制度や環境となることが
社会全体が心地よく
住みやすい社会になっていくのだと思う。
人にはみんな価値があること
それぞれの能力を生かす社会の足かせがない世の中であること
健常者と障害者は区別されるものではなく、だれもがその一線上にあり、どちらの状態も行き来するものであることを意識すること
目の前の人がいるからこそ自分も存在していられること、働けること
を常に忘れないようにしよう。
- 作者: 渡辺一史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/12/06
- メディア: 新書
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