朝が来る

朝が来る (文春文庫)

朝が来る (文春文庫)


家族とは何か
血の繋がりだけで
親子が心の通った家族かなんて
無条件に家族になれるなんて
そんなことはないのだと思う。

血の繋がりがなくても
ないからこそ
丁寧に親子の絆を紡げる家族もいるんだと
思う。

中学生で妊娠し
望まれない形で生まれてくる我が子を
長い不妊治療の末、特別養子縁組という制度を使って受け入れようとする夫婦に引き渡す

中学生のその後の人生と
再び我が子と対面するまでを、
夫婦と子供が築きあげてきた家族の歴史と共に
丁寧に描かれている

最後の数ページで
大泣きしてしまうストーリーでした。