つなぐ力 つながる作法

つなぐ力 つながる作法

つなぐ力 つながる作法



ベストセラー「女性の品格」の作者、坂東眞理子さんの著書。


昨今、血縁地縁が薄くなっているなか、
今こそ人とのつながりを大切にしたいと思わせてくれる著書でした。


親、配偶者、子ども、親戚、友人、…
どんな人間関係においても大切にしたいのは

「欠点には鈍感に、長所には敏感に」
ということ。


人のアラ探しや欠点ばかりに目が行き批判的なひとには誰しも距離をとる。

だけど、自分が気づかない長所を褒めてもらえると誰しも嬉しいもの。
そんな人の周りには自然と人が集まる。


自分にも他人にも
肯定的であることは
人間関係の構築にも良好な影響を与えてくれる。


また「距離感」も大切。
付かず離れず
相手がして欲しいことしてほしくないことを想像する力。


そして「柔らかいネットワーク」づくり。
それほど親しくなく、すぐには得にはならないつながり。
例えば年賀状のやり取りだけの関係
元の職場の同僚
引っ越しで以前ほど付き合いがなくなった友人

付き合いは希薄になったとしても
つながりを切ってしまうのではなく
細く長く相手を思っていることをさりげなく伝えておくつながり


地縁血縁が薄くなり、職縁が濃くなっている時代
でもきっとそれも
定年雇用制が崩れ、定年後の第2の人生が長くなるこれからの人たちにとっては
より柔らかいネットワーク、人とのつながりが人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。


コスパなんて言葉が流行っているけど
人間関係においても、コスパや利害だけで切ってしまうような冷たい孤独なつながりだけの人生なんて寂しい。


人とのつながりは人生の財産。
自分の人生が豊かだったと言えるようなつながりづくりを大切にしたい。
と思わせてくれるステキな一冊でした。