わたしが障害者じゃなくなる日

わたしが障害者じゃなくなる日 〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた

わたしが障害者じゃなくなる日 〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた


脊髄性筋萎縮症と診断され、アテンダントの24時間の介護を受けながら、一人暮らしをし、自立生活センター東大和の理事長を務める海老原宏美さんの著書。


これを読むと
いかに自分が、
障害という言葉で見えない壁を作っていたかがわかってしまう


障害者と一線を画して
幼少の頃から生きてきたことに気づかされる


自立支援の名の下に
学校教育の場でも、障害者と健常者が隔てられていたことがわかる


当たり前に障害者と共に育ってきていたら
もっと社会は変わっていると思う


ただそこに居るだけで、
そこにあるだけで、
価値を見出し感動できるのが人間


それならば
障害者がただそこに居るだけでも価値があるんじゃないかと
海老原さんは問うている


尊厳死の問題が取り沙汰されているけれど


これも難しい問題


誰も本当に死にたいと思う人はいない
死にたいと思うほど、つらく絶望しているということ
そのつらさはなんなのか、どうしたらそれを解決できるのか
を考えることが、死ぬことを容認することよりも大切だと


ハッとさせられる言葉がたくさんあった


こんな夜更けにバナナかよを読んだ時も感じたけれど
障害を、どう捉えるか
違いを受け入れるってどういうことか
みんなが暮らしやすい社会ってなにか
考えさせられる