女たちのシベリア抑留 小柳ちひろ

戦後

シベリア各地に抑留された日本人の中に女性も含まれていたことを知る人は少ないだろう

私もそのひとりだ

 

この本により

日本人女性も確かにシベリア抑留の事実があったことを知った

 

戦後の記録や記憶は

徐々に減りつつある

その中で戦史を知り後世に伝えることの難しさを知った

 

シベリア抑留を経験した人に限らず

戦争の記憶をしまいこみ

話すことを拒む人は少なくない

事実は、実際に経験した人にしかわからないし

傷も、現代の私たちに本当には理解できないだろう

 

少ない史実が多くの人の目に触れ

戦争のおろかさ 虚しさ 恐ろしさを

胸に刻む人が増えますよう祈ります