松下幸之助のがんばりなはれ 輪辻潔・文 山本祐司・絵

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ほんの10分程度で読めてしまう本なのだが、松下幸之助さんの仕事の取り組み方がよくわかり共感する部分が多かった。

 

仕事を成功させたい、発展させたいと願わない人は一人もいないだろう。それでもなかなかのぞみどおりにはいかないものである。その大きな理由の一つは、のぞみだけでそれに合った努力や工夫を怠っているということではないだろうか。

どうしたらそれを解決できるかというと、それにはその仕事に興味を持ち、好きになること以外にはない。

 

今のわたしは自分に保健師の仕事は向いていない、だからうまくいかないんだと逃げているところがある。

せなかを向けイヤイヤながら働いていたら、仕事もうまくいくはずがない。

もっと保健師として向上したいと願いつつ努力を怠っていれば、うまくいくわけもなく、いつまでたってもこの仕事を好きになれない。

まずは正面から向き合い、保健師という仕事を好きになる努力をするべきなのだ。

 

 

仕事のコツというものは、人から教えられて身につくというものではなく、自分が体験の中で身につけなければならない。

 

どんなに仕事のやり方を教えてもらったとしても、それはその人の方法であって、自分に合ったやり方とは限らない。

わたしも指導係の上司にいろいろ教えてもらったけれど、かならずしもそれが効率が良かったかといえばそうでもないことの方が多い。

いろんな人のやり方をみて、自分の中で消化して、自分なりのベストなやり方を構築していくしかないのだと思う。

 

 

大事の際は特に、一人よがりになってはいけない。

よしおれがやってやろうというような血気にまかせる、あるいは気負うということはだれにでもあるが、そういう気になった時に十分注意しなければならない。

失敗するのはそのような意欲あふれる時に多いからである。

 

本当にその通り。

仕事を覚え始めて、なにか自分がデキる人間になったような錯覚を覚える。

波に乗って仕事がうまくいっているような時こそ慎重になるべきなのかもしれない。

特に、何もかもがうまくいき、効率よく仕事を回そうと欲をかいた時に、失敗が多くなる。

足元をすくわれないよういつでも慎重に。冷静に。

 

 

 

どんな仕事であれ、それが本当に自分に適したものであるかどうかを見極めるのは、それほど容易ではない。

最初はつまらないと思えた仕事でも、何年か取り組んでいるうちに、だんだんと興味がわいてくる。

 

仕事というものは、やればやるほど味の出てくるものだということである。

そうした仕事の味が多少ともわかってくるようになるまでには、石の上にも三年のことわざ通り、やはり、普通三年はかかると言える。

 

先は長いなあ…

三年か。

とりあえず今の仕事に適性があるかどうかを語るのは、まだまだ早いということだ。

よほど肉体的精神的に辛くない限りは、この仕事を続けるか。

無理をして続けるのは違う。

ただ、保健師の仕事をわからないままに向き不向きは語れないことは理解できた。

 

 

良い本です。