木ノ下徹著
そもそも物忘れ、ではなく
覚えることができない、ということ。
記憶を取り出す機能の低下でなく、覚えるインプットする能力が低下している状態
巷では、認知症を予防するには、あれが良いこれが良いと言われているが、
そもそも予防することができると証明されていることは一つもなく、予防などできないのだ。
唯一症状の進行を送らせることができるのは、薬物治療のみ。
これには目から鱗だった。
ドリルだとか脳トレだとか運動だとかお喋りがいいだとか、認知症の予防や脳の活性化に良いとされるものを疑わずにいた。
認知症は予防できない。
ならば、備えればよい。
普段からひとと交流し、困ったときに助け合える関係をつくっておく。
人は迷惑かけてなんぼ。
制度や家族、コミュニティを頼ろう。
迷惑かけずに生きていくなんてどうやったってできない。
そんな幻想は捨てよう。
人と人が関わって、迷惑をかけあって、助け合って生きること。
それが当たり前の社会であれば、認知症なんて怖くないんだ。