相談業務

包括支援センターでは

高齢者の総合相談業務を行なっています。

 

今日は

家庭訪問を希望された高齢者のご自宅へ

ベテランの職員とともに自宅訪問をしました。

 

訪問することになったのは

高齢者(Aさんとします)さんの娘さんからの電話が、きっかけでした。

 

Aさんは精神的に不安定で、ここ2、3年体調が安定していませんでした。

気分の落ち込みやそれからくる全身の不定愁訴のような症状、入退院も繰り返していました。

最近、安定剤を内服するようになってから、それまでの症状が嘘のようになくなり、大好きな趣味や、家事も少しずつ再開できていると。

一緒には暮らしていないけれど、近所に住む娘さんは、毎日Aさん宅を訪ねて、買い物や食事を届けたりしています。

Aさんの最近の姿を見ていて、元気になってきたので、少し外に出るきっかけを作ってあげたいと思ったようでした。

Aさんの友人が、デイサービスに通っているのを聞き、自分も行ってみてもいいとAさんも思い始めたため、包括支援センターに娘さんが連絡をくれたのでした。

 

 

娘さんと本人の最初のご希望は、

①デイサービスの週1回の利用

②どうしたらデイサービスに通えるか知りたい

というものでした。

 

 

私としては、

本人と娘さんの希望が「デイサービスの週1回の利用」とハッキリ意思が決まっているため、介護保険の申請はせず、総合事業の事業対象者に該当すればデイサービスを体験利用していただこう

と考えていました。

 

 

いざ訪問し、本人と娘さんの話を聞いているうちに、

思ったよりAさんが元気で、チェックリスト実施しても、事業対象になるかは微妙でした。どうにか事業対象としたとしても、果たしてAさんに合うデイサービスはあるか、という感じでした。

Aさんは友人も多く、体調良ければおしゃべりやお茶のみに出かけたり、山菜採りにも出かけるとのこと。

いま気になる症状は目の違和感のみでした。

けれど、Aさんと娘さんはデイサービスを希望されている…私はどうにかしてサービス利用につなげることが、Aさんたちの為になると考えていました。

 

しかし、同行訪問したベテランの先輩は違いました。

Aさんが自分のことを話しているうちに、自分はもっと、趣味の外出を増やしたい、だんだん自信がついてきたという考えに方向性が変わってきていることに気づいていました。

 

そして

Aさんにアドバイスしたのです。

 

Aさんにとって、曜日が固定されているデイサービスは自分のペースで外出したい、友達に会いたいという活動を妨げてしまうかもしれないこと、

そしてもしデイサービスに行ったとして、まだ自分が行くところではないかもしれないと感じてしまうかもしれないこと

を噛み砕いて説明しました。

 

そして、比較的元気な高齢者の利用が多いシルバーセンターを娘さんと一緒に見に行ってはどうかと勧めました。

そこならバス送迎もあり、利用料金は無料、昼食を持参すれば夕方までいろいろなレクリエーションや温泉入浴も楽しめると。

また、近所で通えそうなカフェやサロンも紹介していました。

 

 

Aさんと娘さんも

自分たちが思っていたよりも身近なところに行ける場所があることを知り利用を検討してみると嬉しそうに話していました。

さらにAさんはきっと話しているうちに、自分が元気になってきていること、デイサービスはまだ必要ないということを感じることができたのだと思います。

 

 

相談業務って難しい

その人が希望することをかなえたり、知りたいことを伝えることが相談ではない。

その人の本当のニーズを引き出し適切なアドバイスができること

それが役割であることを学びました。

 

 

わたしは相談業務はまだ1年。

経験も知識も浅い。

先輩の相談業務をもっと学ぶべきと思います。

 

 

今日の反省と今後の抱負

①表面的なニーズのみにとらわれない。

②紹介できるインフォーマルサービスの知識を深めること。

③相談業務を受ける時はお渡しできるパンフレットや資料を一通りそろえておく。

 

でした!

同行訪問はあまり好きではありませんが、まだまだ未熟な私は、同行訪問から学ぶべきことがたくさんあると感じた1日でした。